
糸半田は、正確に言うと「ヤニ入り糸半田」と言います。
その名の通り、ヤニ(=フラックス)がゴボウ天のゴボウのようにチューブ状に入っています。
カミソリなどで 糸半田を潰さずにカットすると、その様子が肉眼(目視)でも見ることができます・・。
糸半田の種類によっては、あの細い糸半田の中に2本3本のフラックスチューブが入っているものもあります。
通常、回路基板なんかや趣味で使用するには、RH-63AとかRH-60Aという糸半田を使用します。
このRHというのは、Rejin Handaの略で、やっぱり「ヤニ入り半田」という意味です・・。
糸半田の太さには、Φ0.3〜3.0mmまで、いろいろありますが、通常、部品が小さい場合はΦ0.6mm、
端子が大きい部品などでは、Φ1.0mm程度のものを使用します・・。
糸半田は、細くなるほど値段が高くなるので(、重量当たりの値段)たくさん使用する場合は、太目の糸半田を
使用するほうが安くなります。
また、値段も1kg当たり、700〜10,000円くらいまでとえらく幅が広いです・・。
この値段の差は、中に入っているフラックスによるものが大きく
○ 活性ガス(塩素など)が発生しにくく 腐食しにくい
○ 半田の飛散が少ない
○ 作業性が良い (半田が 流し易い)
○ フラックスが飛散しにくい
などの特性が、値段が高いものにはあります・・
あまり値段の安い糸半田を使うと、活性ガスのせいで喉を痛めたりすることがありました・・。
また、量産品では作業性が悪く、糸半田代が安上がりでも、人件費が高くなってしまう場合がありますので
1500〜2500円程度のものを使うことが多いです。
特殊糸半田という部類もありますが(低温半田、高温半田、銀入り半田など・・)
一般的には、ほとんど使用しないのでここでは触れません・・。
☆ インプレッション
石川金属 GXM3: 比較的高価な部類に入ります。 作業性は良く、半田の流れも良いので、
金物部品なんかにもよく使います。産業用・公共用にも使用していますので、
信頼性は高いです。
石川金属 GXM4: こちらはカタログに載っていません。フラックスの含有量が4%と多く(GXM3では3%)
これまた高価です・・。 フラックスが多いせいで、たいへん半田の流れが良く、
細いリード同士の半田など、セオリーに反した半田なんかに良く使います・・。
気に入っています・・。
千住金属 スパークル60: これは産業用、量産品に使用しています。安価な割に作業性は悪くないです。
ただ、あまり難しい半田には 向かないと思います。
一般的にはこれで充分と思います。
HOZAN H-712 : Φ0.3mmだけ使っています・・。1005チップなんかもこれを使用しています・・。
これも作業性がいいです。
アルミットの糸半田 : 高いです・・。 このメーカーだけ飛びぬけて高いです。
確かに作業性など優れており、「なるほどな・・」とは思うのですが、対費用効果を考えると、
使うのに 躊躇します・・。よほど信頼性が必要であるとか、高級自作アンプなんかには、
使うと値打ちがあがるのではないかな? と思います・・。
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