はんだ付け基礎講座 WEB版

07.半田コテ


    半田コテの選定・・ 


    これまた悩むところです・・。
    半田コテは、基板や部品の端子やリードなどの母材と、糸半田を240〜250℃の温度まで
    上げる役割を持っています。 
    ところが、母材や半田の温度上昇は、コテのワット数やコテ先の形状、また母材の大きさや形状によって
    全然異なってきます。

    一般的には、母材が大きいものには熱容量の大きいコテを、小さい母材には熱容量の小さいコテを使います。
     (注: 熱容量・・下記参照)


    半田コテは ‘大は小を兼ねません’ ちょうど良いサイズの物を選ぶことが重要です。
    なるべくなら、半田付けをする時、母材にコテ先を当てている時間が短いほうが、作業性や部品の破壊を防ぐ
    意味でも良いので、コテ先の温度やコテ先の形状を考えて選定します。 


    半田コテ取り扱い上の注意

     @: コテ先は高温になっているので、皮膚に触れるとやけどをします。 
        また、熔けて固まった半田も、1分程度は高温のままです。あわてて触れたりしないよう、注意が必要です。 
     A: 同じく半田コテは高温になるので、所定のコテ台に置きます。机の上や灰皿などには置かないように。 
        事故の元です。 
     B: 使用した後は、コテ先に少し半田を付けたまま電源を切ります。
        こうすることで、コテ先の酸化を防ぎ長持ちします。

       
    私の場合、半田コテはほとんどHAKKO936を使用しています。 
    Pbフリーやチップ実装半田にも、大半使用することができます。 サイズはMでコテ先の形状を変えることにより、
    いろいろなものに対応できます。 温度調整機能もありコテ先のバリエーションが最も多いのではないかと思います。 
    コテ先の形状別に私は12種類くらい分けて使っていますが、おそらくカタログで注文しないと標準タイプの
    コテ先以外は手に入らないかと思います。 同じMサイズでも、コテ先を変えるだけで熱容量がまったく
    変えることができ応用範囲が広くなります。 実売価格は10,000円程度だと思います。 
    ただし、基板の銅箔部が非常に広いとか、ヒートシンク(放熱板)の付いた部品、また金物部品などは
    Mサイズではいくら熱しても放熱量が大きく、半田が溶けないので、Lサイズを使用し、コテ先も、
    大きなものを使用しています・・。 また、逆に小さいチップ部品なんかを半田付けする場合には、
    BONKOTEのPC-118を使用しています。 これは、HAKKOのMサイズに細いコテ先を付けても
    熱容量が小さくて半田が熔けにくいといった理由によります。 一般の人が半田コテを購入しようとした場合、
    ホームセンターなどで購入することになるかと思います。 私も、何台か購入して使用してみましたが。
    コテ先の種類が選べず、コテ先の磨耗が早く修理も難しいということで、あまりお薦めできません。  
    本格的に半田に取り組むのなら、工具屋さんなどでカタログ購入したほうが良いと思います。

      参照: |HAKKO |BONKOTE |高千穂電気

    高千穂電気のコテペンもよく使用していましたが、温度調節ができないのであまり使わなくなりました。
     ( メーカーでコテ先温度を指定されてくるのも大きいです・・) 
    でも、一般的に使用するには充分だと思います。 軽くて使いよいし値段も安いです・・。
    もちろん、コテ先の交換も簡単です。 コテペンは通販でも購入できます

 注:熱容量

 よく使われる言葉で、「容量の大きいコテ」などという風に省略したりして使われます。

 物理用語ですが、簡単に言うと熱を水などと同じように、量(体積)として考えよう・・としたものです。
 イメージ的には、シャープペンシルの芯という入れ物には、熱をお湯と仮定した場合ほとんどお湯が入らないので、
 熱容量が小さいと言えますし、10cm角の鉄の塊であれば10cm角の入れ物にならお湯がたくさん入りますから、
 熱容量が大きいと言えます・・。

 例えば、お風呂に入った水をこれから半田付けをしたい母材とします。
 ここへ熱湯を注いで、お風呂の湯を温めようとするわけですが、熱湯の入ったヤカンを半田コテだと思ってください。

 ここで、お風呂の持つ熱容量はお風呂の大きさに比例します。
 小さいお風呂なら、少しの熱湯で温まりますし、大きなお風呂なら多量の熱湯を注がなければ水は温まりません。

 また、ヤカンの持つ熱容量もヤカンの大きさに比例しており、大きなヤカンなら多量のお湯を注ぐことが出来ます。

 一般的に熱容量の大きい物は、熱しにくく冷めにくいですし、熱容量の小さいものは瞬時に熱くすることが
 できますが、冷めるのも早いです・・。

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