半田コテの選定・・
これまた悩むところです・・。
半田コテは、基板や部品の端子やリードなどの母材と、糸半田を240〜250℃の温度まで
上げる役割を持っています。
ところが、母材や半田の温度上昇は、コテのワット数やコテ先の形状、また母材の大きさや形状によって
全然異なってきます。
一般的には、母材が大きいものには熱容量の大きいコテを、小さい母材には熱容量の小さいコテを使います。
(注: 熱容量・・下記参照)
半田コテは ‘大は小を兼ねません’ ちょうど良いサイズの物を選ぶことが重要です。
なるべくなら、半田付けをする時、母材にコテ先を当てている時間が短いほうが、作業性や部品の破壊を防ぐ
意味でも良いので、コテ先の温度やコテ先の形状を考えて選定します。
半田コテ取り扱い上の注意
@: コテ先は高温になっているので、皮膚に触れるとやけどをします。
また、熔けて固まった半田も、1分程度は高温のままです。あわてて触れたりしないよう、注意が必要です。
A: 同じく半田コテは高温になるので、所定のコテ台に置きます。机の上や灰皿などには置かないように。
事故の元です。
B: 使用した後は、コテ先に少し半田を付けたまま電源を切ります。
こうすることで、コテ先の酸化を防ぎ長持ちします。
私の場合、半田コテはほとんどHAKKO936を使用しています。
Pbフリーやチップ実装半田にも、大半使用することができます。 サイズはMでコテ先の形状を変えることにより、
いろいろなものに対応できます。 温度調整機能もありコテ先のバリエーションが最も多いのではないかと思います。
コテ先の形状別に私は12種類くらい分けて使っていますが、おそらくカタログで注文しないと標準タイプの
コテ先以外は手に入らないかと思います。 同じMサイズでも、コテ先を変えるだけで熱容量がまったく
変えることができ応用範囲が広くなります。 実売価格は10,000円程度だと思います。
ただし、基板の銅箔部が非常に広いとか、ヒートシンク(放熱板)の付いた部品、また金物部品などは
Mサイズではいくら熱しても放熱量が大きく、半田が溶けないので、Lサイズを使用し、コテ先も、
大きなものを使用しています・・。 また、逆に小さいチップ部品なんかを半田付けする場合には、
BONKOTEのPC-118を使用しています。 これは、HAKKOのMサイズに細いコテ先を付けても
熱容量が小さくて半田が熔けにくいといった理由によります。 一般の人が半田コテを購入しようとした場合、
ホームセンターなどで購入することになるかと思います。 私も、何台か購入して使用してみましたが。
コテ先の種類が選べず、コテ先の磨耗が早く修理も難しいということで、あまりお薦めできません。
本格的に半田に取り組むのなら、工具屋さんなどでカタログ購入したほうが良いと思います。
高千穂電気のコテペンもよく使用していましたが、温度調節ができないのであまり使わなくなりました。
( メーカーでコテ先温度を指定されてくるのも大きいです・・)
でも、一般的に使用するには充分だと思います。 軽くて使いよいし値段も安いです・・。
もちろん、コテ先の交換も簡単です。 コテペンは通販でも購入できます
注:熱容量
よく使われる言葉で、「容量の大きいコテ」などという風に省略したりして使われます。
物理用語ですが、簡単に言うと熱を水などと同じように、量(体積)として考えよう・・としたものです。
イメージ的には、シャープペンシルの芯という入れ物には、熱をお湯と仮定した場合ほとんどお湯が入らないので、
熱容量が小さいと言えますし、10cm角の鉄の塊であれば10cm角の入れ物にならお湯がたくさん入りますから、
熱容量が大きいと言えます・・。
例えば、お風呂に入った水をこれから半田付けをしたい母材とします。
ここへ熱湯を注いで、お風呂の湯を温めようとするわけですが、熱湯の入ったヤカンを半田コテだと思ってください。
ここで、お風呂の持つ熱容量はお風呂の大きさに比例します。
小さいお風呂なら、少しの熱湯で温まりますし、大きなお風呂なら多量の熱湯を注がなければ水は温まりません。
また、ヤカンの持つ熱容量もヤカンの大きさに比例しており、大きなヤカンなら多量のお湯を注ぐことが出来ます。
一般的に熱容量の大きい物は、熱しにくく冷めにくいですし、熱容量の小さいものは瞬時に熱くすることが
できますが、冷めるのも早いです・・。
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