はんだ付け基礎講座 WEB版

09.不良付け半田


    人の手による半田付けですので、いろんな不具合が発生します・・。 
    単なる作業のミスだけでなく、部品の問題、半田コテやコテ先の選定ミスなどさまざまな要因があります。   
    下記に、一般的な不良症状とその原因・対策について記すのでご参考までに・・。


不良項目

実例 定義 原因 対策

半田忘れ
無し


半田付けすべき箇所に
半田付けされていない。


・単なる忘れ/ポカミス。

・リード線に不純物が付着。

・部品密着による ガスたまり。

・フラックスの未塗布。


・ポカよけ作業の徹底。

・作業者の手の洗浄。
 指サック/手袋の装着。

・部品の腰浮かし

・フラックス塗布方法の変更

半田付け
不完全
(不足)


外観上は半田付けされて
見えるが電気的接続が
不完全または全くない。

部分的にしか半田付け
されていない。

引っ張ると 簡単に
はずれる。


・半田付け部の 酸化物残り。

・コテ先の掃除不足。


・半田付け温度不足。


・フラックス不足。
 
・コテ先の掃除頻度の見直し
 基板/部品端子の酸化。

・半田付け時間の確保

トンネル
半田


外観上は半田がきれい
に付いているが
電気的接触が不完全
または全くない。

引っ張ると
簡単にはずれる。


・半田付け直後に接触するなど
して 母体が動いた。

・半田付け時間不足。


・リード線の酸化/汚れ。


・半田付け後4〜5秒間部品に
 触れない。 動かさない。

・半田付け時間コテ先温度の
 見直し

・手の洗浄。部品メーカーへの
 対策依頼

半田
ブリッジ
ショート


希望しない部品が半田により電気的につながる。


・部品リードの 曲げ方向誤り

・半田コテ操作ミス


・半田が多い


・基板パターン銅箔に沿って
 曲げる。

・右利きの場合 半田コテを
 左から右へ 動かしていく。

・糸半田径の見直し
 糸半田送り量の見直し

イモ付け
半田


半田本来の輝きと
なめらかさ、のびがなく 
ザラザラした粒状を
呈している。


・フラックスが 蒸発してしまった。
 コテ先に糸半田を直接当てた。

・コテを当てる時間が長すぎ


・半田付け中に 母体が動いた


・母体を十分暖めてから 
 半田を供給する。

・半田が馴染むのを 
 目で確認した
 直後に母体からコテを離す。

・半田冶具などを用いて母材が
 動かないようにする。

冷接合
(不完全
接合)


半田付けした表面が 
波(シワ寄り)を打った
ようになっている。


・半田付け直後に 
 部品を動かした時


・4〜5秒動かさないこと
 半田付け冶具を作製し用いる。

半田
ハズレ


半田とリードが
分離している。

半田にツヤがあるので
注意。


・半田付け後の部品を ネジなどで固定した際などに 
応力が 掛かった場合


・半田付け前に位置きめを
 充分に。

・放熱板などは半田付け前に
 取り付ける

半田流れ


半田付け部以外にまで
半田が流れ出ているもの


  ・半田温度高すぎ

・半田付け時間長すぎ


・半田付け温度/時間の見直し

 半田コテ/コテ先の選定見直し

銅箔浮き


基板の銅箔が 
基材より浮いている


・同上

・手直しなどで 基板を加熱しながら部品を動かした。


・同上

・半田付けの手直しは半田除去と
 部品動かすのを 分ける。

半田過少


半田の量が少ない。
銅箔パターンが 
半田で隠れていない。


・糸半田の供給が少ない


・糸半田の送り量を
 増やす

半田
ボール
半田飛散


半田ボール(屑)が
半田付け周辺へ
飛び散っている。


・半田コテ温度高すぎ

・糸半田の性質上の問題


・半田コテ/コテ先 温度の
 見直し
・糸半田の 見直し
 (Vカット 糸半田などの使用)

リードひげ


半田付けした端子から
リード撚り線の端が 
はみ出している


・リード線端末処理の不具合


・リード芯線の跳ねたものは
 カットする。

リード被覆
焼け
溶け


リードの被覆が
焼けたもの
溶けたもの


・半田コテの当て方が 不適切


・コテ先に リード被覆が
 触らない方向から
 コテを当てる。

   

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